弊社はリテールブランディングのサービスを提供しており、小売業のクライアント様も多いです。私が新卒で入社した外資系ブランディングコンサル会社では外資系デパコスブランドなど小売業のクライアント様も担当してきましたが、IT系や不動産系、メーカー系(自動車、製薬など)のクライアント様がほとんどだったので、小売業のクライアント様が多いというのは弊社の特徴と言えると思います。(外資系ブランディングコンサル会社での知見を活かして、IT系、不動産、メーカー系のクライアント様も多いです)
代理店側と事業会社側では業務内容も企業文化も求められるビジネススキルやマインドセットも全く違います。私が外資系ブランディングコンサルの次にサマンサタバサのプレス(広報)職を選んだのは、事業会社側の事情も学びたいという思いが強かったからですが、その時の経験がその後の広告代理店での仕事や起業後のブランディングエージェンシーでの仕事に活きているので、あの時の判断は正しかったなと改めて思います。ちなみに当時のサマンサタバサは広告代理店を入れていなかったのでプレスが出版社と直接やりとりしたり広告物や店頭コミュニケーション物の作成進行やイベント企画運営もやってました。
前置きが長くなりましたが、早速リテールブランディングのお話をしていきたいと思います。
小売業のブランド戦略
価格勝負のコモディティではなく、選ばれるブランドとなるためにはブランド戦略は必須です。顧客ターゲット、ブランドプロポジション(提供価値、存在意義、顧客への約束など)はもちろん、嗜好品の場合は特に、ブランドコンセプトやLOOK&FEELなどの世界観構築とブランド体験設計が重要になります。
弊社ではアパレルなどの新規ブランド立ち上げのブランディングと既存ブランドのリブランディングの両方を支援してますが、基本的な進め方は以下の通りです。
【新規ブランド立ち上げのブランディング】①調査分析フェーズ:市場分析、トレンド分析、競合分析→②ブランド戦略立案フェーズ:ビジネスモデル構築、ブランドプロポジション設計、ブランドコンセプト設計、ネーミング開発、ロゴ開発、LOOK&FEELの定義、ブランド体験設計、PR戦略立案→③ブランド実行フェーズ:ブランドブック開発、ルックブック開発、PRの実行、従業員のサービスマニュアル開発、ポスターやPOPなど店頭コミュニケーション物の作成、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)会社との連携、展示会支援
【既存ブランドのリブランディング】①調査分析フェーズ:課題分析、市場分析、トレンド分析、競合分析→②ブランド戦略立案フェーズ:ビジネスモデル再構築、ブランドプロポジション再設計、ブランドコンセプト再設計、LOOK&FEELの再定義、ブランド体験再設計、リブランディングのリスクヘッジ施策&コミュニケーション設計、PR戦略立案→③ブランド実行フェーズ:ブランドブック再開発、ルックブック再開発、PRの実行、従業員のサービスマニュアル再開発、ポスターやPOPなど店頭コミュニケーション物の作成、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)会社との連携、展示会支援
基本的に、新規ブランド立ち上げも既存ブランドのリブランディングもやるべきことは同じです。但し、新規ブランドの立ち上げの場合はネーミング開発やロゴ開発などの工数が発生します。リブランディングの場合は最初の調査分析フェーズの「課題分析」の工数と、リブランディングのBEFOREとAFTERがスムーズに連携するための「リスクヘッジ施策&コミュニケーション設計」の工数が発生します。
小売業の制作物開発:ブランドブック、ルックブックなど
前章のブランド戦略の箇所で進め方を書かせて頂いた通り、小売業は本当に制作物が多いです。①の調査分析フェーズと②のブランド戦略立案フェーズでは企画書に落とし込むのですが、ブランドが外資系ブランドの場合は日本支社用と海外本社用で日英のバイリンガルで企画書を作成することになります。③のブランドブック開発やルックブック、ポスターやPOPなどの店頭コミュニケーション物などはイラレで作成するのですが、ブランドが外資系ブランドの場合は本国のアプルーバル申請のために英語で企画書も別途必要になります。
ブランディングのためにブランドブックは欠かせませんが、小売業のブランドブックは通常のブランドブックとは少し趣向が違います。小売業では、例えば百貨店や商業施設など館の関係者との交渉時や、店舗開発や展示会運営のために外注先へブリーフィング(事前説明や打ち合わせ)時、出版社などメディア関係者へのPR時、店頭の販売スタッフの教育時など、ブランドの世界観を社内外の関係者にも理解して頂くことが必要になります。その時に活躍するのがブランドブックで、基本となるブランドブックをそのまま展開することもあれば、用途に合わせてページ数を減らした簡易版を活用したり、ブランドブックのアペンディックス(添付資料)として企画書のスライドを追加したりと、場面に応じてブランドブックを最適化することが求められるのです。
また、ブランドブックと同様にブランドの世界観打ち出しのために必要になるのがルックブック。ルックブックとはSSやAWなど新商品のリリースに合わせて作成する商品カタログのこと。新商品のコンセプトの打ち出しやブランドの世界観、新商品のビジュアルを視覚的にアピールする制作物になりますが、こちらに関しては制作したらそのまま関係各所へ展開することが多いです。

弊社ではリテールに特化した新規ブランドのブランディングと既存ブランドのリブランディングサービスを提供しています。前述の調査分析→戦略立案→実行まで一気通貫で対応しております。「ブランドプロポジション設定」「ブランドブック開発」など単体でのご発注も可能です。ここから先の個別具体的なソリューションにご興味がある方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。