電通の夜部会について③

2009年6月26日の電通の夜部会事件と2021年夏以降のセカンドハラスメント事件については、これまでの投稿(http://acebrand-b.com/wildexperience1/http://acebrand-b.com/wildexperience2/)に記載した通りです。今回の投稿では、女性に限定せず「若手社員が働きやすい職場環境とは」という観点でまとめて行こうと思います。長年苦悩してきましたが、更なる被害者が出ませんように、頑張っている人がもっと自由に、公正に、自分らしく生きていけるホワイトな世の中になりますようにという想いで綴っていきます。そして、若い世代の方々が夜部会事件とセカンドハラスメント事件から何かを学んで自分の命を守ってくれると嬉しいです。

私のプロフィール等は下記の「100 questions with CEO」の前編と後編に纏めてますので、是非本投稿前にご覧頂ければと思います。http://acebrand-b.com/100questionswithceo1/http://acebrand-b.com/100questionswithceo2/

以下は全て、夜部会事件の動画、当時の勤務状況を示す電通の社員手帳(Dennote)の記録とメールやパワポなどのデータ、先輩社員の証言データ、法務担当者との電話音声データやメールなど客観的証拠に基づいて記載しています。また、卑劣な犯行の計画性と結果の重大性に鑑み、さらに、当時の加害者達の年齢が全員30歳以上であること、そして何度も謝罪の機会はあったのに加害者達と上場企業が何度も重大な判断ミスをしてさらに不法行為を重ねて私の損害を大きくしていることから、実像に迫る報道を行うことが常識的に妥当と判断してます。

企業風土

加害者達を上司は「可哀想だから」と庇ってましたが、「恵まれてるとされる側は夜部会でのハラスメントの範疇を越える名誉毀損にも耐えないといけないの?」と全く理解できなかった。今でも、「電通ともあろう会社がなぜ基準を上ではなく下(しかも刑法上の犯罪行為までする)に合わせるのだろう。下に合わせると企業風土は悪化するし採用コストも上がるのに。」と不思議でなりません。

電通に入社するまでは、私は優しい世界で生きてました。誰かが心身弱っていたら、心配して励ましたり、そっと見守ったり。弱っていることに乗じて攻撃なんてそんな卑怯なことは見たことも聞いたこともありません。だから、本業のSBM案件だけではなくクライアントの社長の肝煎り案件であるホークスやiPhoneの英訳など兼務案件もこなして過労死ラインを超えた残業時間160時間越えの長時間過重労働をこなして満身創痍の私に対して、①男女の集団が集団の目の前で用意周到に計画を立てた上で攻撃をすること(夜部会事件)、②それを契機に多くの男女が陰に陽に様々なパワハラ、セクハラ、モラハラで攻撃を仕掛けてくること、が全く理解できず恐怖でした。

電通に転職が決まった時、父親が会社で毎日使うようにとバーバリーの膝掛けをプレゼントしてくれました。当時膝掛けなんて使っている女性社員はいませんでしたが、私は素直に父親の言付け通り毎日会社で使っていて、夜部会事件を始めとする様々な衝撃的な出来事を経験した後に振り返って考えてみると、娘を性的な目で見られないように守りたいという父親の思いがあったのかなと思うと、胸が苦しくなります。

仲が良かった先輩(当時30代前半の男性、最難関の国立大学卒)は私の夜部会での被害のことを思い出して「心の殺人」と言ってました。夜部会の幹事の中で最年長(当時30代後半)の小薗健志さんは鹿児島大学教育学部→鹿児島のテレビ局→電通という経歴で、奥さんは地方局ですが(鹿児島のテレビ局)女子アナだったので夜部会のオープニング動画のナレーションをされていて、その動画の中には未就学児と思われる長女とその弟が出演していて「始まるよったら始まるよ」というオリジナルの歌と踊りを繰り返していたのですが、先輩はその未就学児の歌と踊りを壇上で真似るように小薗健志さんから命じられてずっと繰り返すという被害に遭ってました。先輩は夜部会事件のことを「辻さんは可愛くて華があるから、そうした人たちの中には中身が空っぽな人もいて、そういう感覚で大丈夫だろうという驕りや甘えがあったのが当時のチームに蔓延っていた悪しき体質だと思う」と分析されてました。

複雑性PTSDの診断

夜部会事件で私は複雑性PTSDと診断されてます。フラッシュバックが起こる時に自分が上空から当時の自分を見下ろしているような浮遊感があったのですがそれが「乖離」というものだと分かったり、夜部会事件の加害者達と同じ属性を持つ人と関わらないようにと尋常じゃないレベルで苦心する自分の言動が「回避」というものだと分かったり、診断結果には納得感がありました。

女性蔑視

被害者である私が、抗議をして原因究明と謝罪、正しい対応を求めることは、人として基本的な良識です。幼少期から真面目に勉強を頑張ってきて社会人になってからも自分の年次を超えるレベルの業務内容を過労死レベルを超える長時間過重労働で必死に取り組んできた私としては、「パパからお小遣いをもらってそう」「(パパからお小遣いをもらってそうというのは)女として名誉なことだよ」「素敵な女性だからパパが付く」と言う発言は到底受け入れ難く、見識を疑わざるを得ません。夜部会事件の幹事だった小薗健志さん、派遣社員の石井雅美さん(現在は電通プロモーションプラス勤務)、任化為さん(現在は電通デジタル勤務)、萩野さん、そして犯行を隠蔽しようとした秋元健さんと法務GMの稗方一司さんは、「可愛い女性は愛人をしている」と思っているようですが、それはあなたたちが知っている女性がそうなだけで(もしくは可愛い女性をよく知らないから勝手にそうあって欲しいと妄想してるだけで)、世の中には可愛くて高学歴で自立してて仕事が出来る女性がたくさんいます。女性蔑視も甚だしい。

電通鬼十則

鬼十則の「鬼」を敢えて排除することで苛烈さの矮小化が図られてますが、鬼十則は「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。」の一文が問題視されて2016年に社員手帳(Dennote)から削除されるようになった経緯があります(以下リンク参照)。このような鬼十則を令和の時代に「抽象的なものにすぎず」と自己矛盾させてるのは、命を軽視するもので不適切だし、変わっていないのだなと思います。

参照:https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17I44_X11C16A1TJC000/

次回の投稿

最初に、加害者5人を処分するなど正しい行動を取ってくださったら、私は会社の責任までは問わないつもりでした。でも、謝罪や反省の弁もなく「記憶にない」と居直り、法務GMが被害者である私を攻撃されたので、自浄作用がない以上はきっと同じ犯罪が繰り返されると思い上場会社としての電通の責任を問うことに至りました。次の投稿で詳細を述べますが、第三者機関に対応をお願いしましたが、10年以上前のことだから時効と言って夜部会事件の悪質性や私の深刻な被害について実質的検討もされず、時短・省エネ・大企業忖度のご判断をされました。2021年のセカンドハラスメントに関しても、複数回の自宅訪問や泣き寝入りの推奨発言、被害者を加害者に仕立て上げて被害者ぶって真の被害者を攻撃するDARVOの言動、加害者達を庇う発言などが全く検討もされなかったので、セカンドハラスメントは無いという、これに関しても同様に時短・省エネ・大企業忖度のご判断をされました。

今日3月28日は電通の株主総会の日です。法務GMの稗方一司さんは私の自宅に4回も突撃されましたがそのうちの2回が3月で、2023年3月30日(電通の株主総会の当日)と2024年3月22日(電通の株主総会は3月28日)です。そのトラウマと恐怖心からここ数日は眠れない日々が続いてます。上場会社として一日も早く間違いに気付いて正しい行為をし、私が安心して自宅で過ごせる日々を送りたいと心から願ってます。