大企業の新規事業からスタートアップまで、弊社では新規事業開発・立ち上げのアイデア創出からコンセプト化、事業化検証、ビジネスモデルの構築、事業計画書の作成、事業運営・拡大のためのブランディング/マーケティング、PR、広告、組織開発・人材育成支援に至るまで総合的に支援しています。新規事業開発の関連でブランディングのご依頼を頂くことも多いので、新規事業開発とブランディングの関係についてまとめてみたいと思います。
新規事業開発における課題はブランディングで解決できる
新規事業の立ち上げにおける課題は、ほとんどが人材不足、知見・ノウハウ不足という根本的な問題に帰結します。そのため自社のリソースだけで何とかしようとするのではなく、社外リソースを活用すれば課題を解決しやすくなります。同時に、新規事業立ち上げの課題は実はブランディング上の課題とも密接に関係していることがほとんど。新規事業立ち上げの際は「社外リソースの活用」と「ブランディングの手法」を取り入れるとスムーズに課題解決につながります。代表的な事例の一部をご紹介します。
【CASE①:アイデアが出ない】新規事業立ち上げの課題として、そもそも「アイデア・イノベーションが創出できない」という大きな壁があることが多いです。短期的には、0→1(ゼロイチ)フェーズに強みのある外部のコンサルやエージェンシーに依頼してアイデア創出してもらうことも有効ですが、中長期的な観点では、インターナルブランディングの手法を活用した「イノベーションを創出する企業風土刷新」プロジェクトを同時に立ち上げて会社全体の改革をしていく必要があります。
【CASE②:市場調査のやり方が分からない】新規事業立ち上げの際には、社会・経済などの外部環境分析、業界動向、競合分析、消費者調査など様々な調査分析が必要です。企業の状況や新規事業の目的・種類に合わせた調査設計を行った上で個々の調査を進めていくことが大切なのですが、ノウハウがないために調査設計をすることなく他社事例を参考に市場調査を進めて調査フェーズで頓挫してしまっている例も少なくありません。また、消費者調査は新規事業に関するニーズ調査だけでは実務上不十分で、もっと根底にある「インサイト(本音)」を深掘りする必要があります。
【CASE③:MVVがない】新規事業を成功させるためにアイデアを精査していく際、有効なのがフレームワークです。SWOT分析、ペルソナ分析、カスタマージャーニーなど様々なフレームワークを活用するのですが、MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)もまた新規事業立ち上げにおける大切なフレームワークであるという観点が抜けている事例があまりに多いです。本来はアイデアがある程度形になり始めた初期の段階で「そのアイデアが自社のMVVに合致しているか」というスクリーニングをする必要があるのですが、そもそもMVVが無い・MVVがブランディングの要件に合ってないという場合もあります。新規事業立ち上げの初期段階でMVVを活用して検証すること、MVVが無い場合は同時並行でMVV作成・改善も進めていくことが大切です。
新規事業立ち上げ時に見落としがちなブランディング要素
新規事業の立ち上げには、0→1(ゼロイチ)フェーズの段階で、ブランドのネーミング、コンセプト、(事業としての)MVV、ターゲット顧客、ブランドプロポジション、ブランドプロミス、ブランドの世界観など様々なブランディング要素を決めていく必要があります。その中でも最も忘れがちなのが、「ブランドアーキテクチャー戦略」と「ブランドポートフォリオ戦略」です。
新規事業立ち上げの際、その新規事業をどのようにブランド化するのか。既存ブランドの拡張という位置付けなのか、そうではなく全く別の新規ブランドの立ち上げなのか。後者であれば、その新規ブランドにエンドーサー・ブランドを足す必要はあるのか。更に、事業ポートフォリオ内のブランドの優先順位や役割分担、支援(投資)のアロケーション(割り当て)はどうなるのか。これらの戦略立案が十分に出来ていないことが多いです。
詳細は、新規事業開発ご担当者様向けのブランディング資料をご用意しておりますのでお問い合わせください。