本投稿では、電通の夜部会事件が引き起こした被害とその後の法務マネジメント局コンプライアンス統括部GM(旧役職名の「部長」に相当)である稗方一司さんによるセカンドハラスメントにフォーカスしていきます。セカンドハラスメント事件は2021年夏以降のことです。長年苦悩してきましたが、更なる被害者が出ませんように、頑張っている人がもっと自由に、公正に、自分らしく生きていけるホワイトな世の中になりますようにという想いで綴っていきます。
私のプロフィール等は下記の「100 questions with CEO」の前編と後編に纏めてますので、是非本投稿前にご覧頂ければと思います。http://acebrand-b.com/100questionswithceo1/、http://acebrand-b.com/100questionswithceo2/
以下は全て、夜部会事件の動画、当時の勤務状況を示す電通の社員手帳(dennote)の記録とメールやパワポなどのデータ、先輩社員の証言データ、法務担当者との電話音声データやメールなど客観的証拠に基づいて記載しています。
夜部会事件のBEFORE
電通に転職直後、直属の部長から第一声で「可愛いから気をつけて」と言われたり、別の部長と次長からクルージングパーティーの幹事に任命されて友人を3人誘うよう指示されたので日曜の早朝に4人で三崎港へ行き沖へ出ると「水着にならないの?」と言われたり、先輩から「辻はどうしていつも体のラインが見えない服を着てるんだ。もっと見せないと。(※私はAラインのフォーマルな膝丈ワンピースを着用してました)」と言われたりしたこともありますが、被害は特になく(※そもそも水着を持って行ってないし、その後の夜部会事件などと比べたら相対的に)、それ以外は下記の一例が示す通り、私は比較的丁重な対応を受けていました。私が電通に転職して10ヶ月目の夜部会事件の時点で私に対して悪意を持っていたのは、夜部会事件の加害者である小薗健志さんと石井雅美さん、任化為さん、萩野さん、秋元健さんだけです。
【一例】①社用携帯を選ぶ時に当時の最新機種のインターネットマシーンを選んだところ、部長以外では承認が降りなかったのにあっさりと承認が降りた。②深夜残業の時にタクシーチケットを譲ってくれた。③始業時に代理でFAXを送信しただけでスタバのアイスラテをお礼にもらった。④出張時にタクシーに乗ろうと車寄せにいくと「お嬢様からどうぞ」と車の順番を譲ってくれた。など。
夜部会事件
夜部会事件の概要は前回の投稿(http://acebrand-b.com/wildexperience1/)で記載した通りですが、女性の中で私一人が攻撃対象だったという事実を補足します。当時のチーム内では「男には2種類ある。●●に行ったことのある男と、行ったことのない男だ。(※●●には某性的サービスのお店、クラブやキャバクラではない、がある地名が入ります)」という言い回しが流行っていたのでそれに倣ってという訳ではないですが、当時のチームの女性は、可愛い系は私1人、美人系は0人、個性系は石井雅美さんを始め4人でした。男性版の「格好良い人ランキング」の後に、「彼女にしたい人ランキング」があって、幹事である石井雅美さんを除く3人が選ばれ各人の選定理由は「お姉さんなので引っ張って欲しい」「芸人並みに面白いから」「マネージャーっぽいから」でした。どうして「格好良い人ランキング」の対となる「可愛い人ランキング」ではなかったのか。それは、個性系の中には整形を公言している女性もいたので女性達の容姿に配慮がなされたのと、女性をモノとして捉える風土があったのと、ランキング発表時にICU卒の森山が「辻さんだけ選ばれていない」と揶揄ってきたのでそのような反応を期待して幹事達が編集したのだと思います。
夜部会事件のAFTER
夜部会事件を契機として、私は様々なパワハラ、セクハラ、モラハラを受けるようになりました。以下に一部を載せます。夜部会事件直後、小薗健志さんの部下で石井雅美さんと同じチームの長谷川健一さんが私とは普段接点がないのにお金の無心をしてきました。お困りなのだろうと私は親切心から社内のATMでお金を引き出してお貸ししましたが、約束していた返済日に渡されたお金を受け取ろうとした瞬間に一旦引っ込めて揶揄う素振りをされたので、これも夜部会事件の一環だったのだと大きな衝撃を受けました。夜部会事件後ずっと、私は業務多忙を理由に無言の抗議の意味も込めて不参加を続けていたのですが、それを心配した早稲田の先輩から「夜部会には参加した方がいい。若手社員が局長や次長、部長と接することが出来る機会だから。評価に悪影響が出る。」と忠告を受けました。
当時は人事評価が年1回だったのですが、直属の部長との評価面談で「兼務案件は評価対象外」と言われました。次長と直属の部長以外で英語ができる人がいないので私はiPhone関連の英語案件を一手に引き受けていましたし、クライアントの社長の肝煎り案件であるホークスの案件も別の部長と2人で異常な業務量をこなしてました。さらに、その評価面談の後に私はSBMショップのノベルティ制作案件も一人で兼務するようになり合計で兼務は3件に増えました。なぜ難易度も重要度も高い兼務案件が評価対象外なのか、さらに評価対象外の兼務案件がなぜ私だけに追加されたのか不思議でなりません。
局長と次長から「父親に結婚相手をと言われているんだ」と某テレビ局の副社長(父親)のご子息との社内お見合い的なものをセッティングされたこともあります。また、夜部会事件の内容に関連するところでは、チームのイベントでタクシー移動をした車内で、普段接点のない時短勤務の佐藤純子さんが唐突に「辻さんはお金持ちに好かれそう」と言ってきて、それを聞いた派遣の高木智代さんが「ちょっと!ギャハハ」と笑い、次長は「コンプライアンス!」と指導することもなく、「間違いない!」と同調。山岸夏彦さんは特に発言されてませんでした。
結局、ホークス案件を奪われたことが最終的なきっかけとなり長時間荷重労働とパワハラ、セクハラ、モラハラの蓄積で私は退社に至り、長い間の苦悩を経て2021年3月にソフトバンクチームでもお世話になっていたシンガタの佐々木宏さんのオリンピッグ報道を契機にようやく法務に対して声を上げることができたのですが、その経緯はこちらの投稿に詳細は記載しているのでここでは省略します。http://acebrand-b.com/seattle/
法務との初コンタクト
問い合わせに対して電話で連絡してきたのは、法務マネジメント局コンプライアンス統括部GMである稗方一司さんでした。2021年7月29日のことです。人事から社員番号などの情報を得た上で連絡してきたそうです。私が夜部会のことを「ちょっと下品な」と説明すると、「はい、ええ」と相槌を打たれていて、夜部会事件の詳細の話に入り「貯金が多そうなランキングで2位に私が選ばれた」と話すと、「えっ!?そうなんですか!?お金を、貯金を持ってそうな人の2位ですか?」と大変驚かれていました。そしてその理由として「パパからお小遣いをもらってそう」と話すと「あー。そういう理由を書かれてるんですかー。んー。」、「彼氏が辻さんのために貯金してそう」に対し、「うーん。」、「辻さんは自分のお金を遣わなさそう」に対し「うーん。」と、これはヤバいなという唸り声のリアクションをされていて、秋元健さんの「女にとって名誉なことだよ」という発言に対しては「素敵な女性だからそういうパパが付く」と擁護する発言をされていました。
法務によるセカンドハラスメントの数々
電話の約7日後の2021年8月5日に社内調査結果の連絡を稗方一司さんから頂きました。同内容をメールでもくださいと依頼し、翌日に「12年前の件ということもあり、どなたもご記憶にないとの回答でした。ご主張の点については、当社として確認することができませんでした。回答頂いた方のお名前を言えないのは対象者の名誉やプライバシーに関わるためです。」とのメールを受けました。
2021年8月22日に私が弁護士の先生と相談の上で加害者達に抗議文を送ると、2021年9月某日に、本来郵送するものではあるが住所を把握していないためメールで送りますと言及しつつ、メール添付で内容証明が稗方一司さんから送られてきました。その中身は、前のメールとほぼ同内容の無責任で不誠実な言葉が繰り返されつつ、新たに私の発言を捏造して人格攻撃や印象操作したり、さらに、「率直に申し上げて、弊社グループ従業員は、辻様の言動に恐怖感・威圧感を感じております」という卑劣なDARVO そのものの言動をされていました(※「deny, attack, and reverse victim and offender /否定、攻撃、被害者と加害者の逆転」の頭文字を取った略語で、 性的不法行為の加害者が自分の行動への責任追及に対して示すことのある反応のこと)。幸い私は翌日にこのメールを見たのですが、敢えて私の誕生日を狙ってこのような内容証明を送ってくるのも陰険で醜悪な攻撃だと思います。
弁護士の先生に相談の上で、2022年6月14日と7月28日に電通グループの五十嵐社長宛に上申書を送付すると、2022年8月19日に稗方一司さんから2度目の内容証明がメールで送られてきました。内容はほぼこれまでの繰り返しですが、私が上申書の中で誕生日に内容証明を送ってきたということにも言及していたので、「2021年9月●日付通知(※●には1通目の内容証明に記載されている&送付された日付ではなく、その前日の日付が記載されていました)」と不自然に日付を改竄する記載が何度も繰り返されていました。その上で、同日の夕方に稗方一司さんから電話が掛かってきて1時間45分間、会話しました。その中で、①夜部会事件の証言をしてくれた先輩Aの音声データ(私から稗方一司さんに送付済み)が無かったことにされているから再調査をして欲しいというと、「お約束はできかねますが、今のお話は承りました」という回答や、②加害者達の言動が悪意に溢れて攻撃的だという私の発言に対して、「攻撃的というような意識は無かったと思うんですけどね」と加害者達を擁護する発言、③「恐怖感・威圧感を感じると言う言い回しをやめて欲しい。私の方がよっぽど怖い思いをしている」という私の発言に対し、「であればもうお互いにもうやめませんか。」と泣き寝入りを推奨する発言、④脈略なく「弁護士同士で話した方が早い」という発言など、稗方一司さんはセカンドハラスメントと評価できる言動を繰り返されました。
加害者達の一貫性のない支離滅裂な言動の数々
以下、加害者達の不合理で一貫性のない言動の一部をまとめます。
①仮に社内調査の結果「夜部会事件が無かった」と判明したなら、その後の対応は法務GM(部長)である稗方一司さんではなく、もっと年次の低い平社員で事足りるはず。更に、電通の法務GMが女性一人に対し、電話で1時間45分も対応する必要は無いはず。夜部会事件は間違いなくあったことが判明していて、法務GMがずっと対応せざるを得ないほど電通の不祥事の中でも程度が酷いものだったというのが真相です。
②加害者達は「夜部会事件は事実無根」と潔白をご主張されることは一度もなく、ただ「記憶にない」を繰り返されました。言を左右にされてますが、自分自身の計画的な言動について「覚えていない」はおよそあり得ない。また、稗方一司さんは「夜部会事件の事実はございません」と全否定されることは一度もなく、ただ「事実を確認することができなかった」と繰り返されました。目の前に林檎(夜部会事件)が存在しているのに、それを見ようとせずに目を閉じたり目を逸らしたりして「林檎(夜部会事件)は確認ができない」と主張するのは、「見なければ不法行為など無かったことになる」という精神で、横暴で陰湿な揉み消し工作です。加害者達の自己保身による現実逃避(そうあって欲しいという願望)だけで、夜部会事件は確認できないと認定するのは大間違いで、こうした初動の間違いを正せてないことが更なる問題(セカンドハラスメント事件など)を発生させたのだと思います。
③「(夜部会事件の)事実を確認することができなかった」と主張する一方で、法務GMの稗方一司さんは「攻撃的な意識は無かったと思う」と、夜部会事件の事実は「有」という前提に立った上で、加害者の故意は無かったのだからと擁護する発言をされました。自己矛盾されています。
④仮に夜部会事件の事実が無かったのであれば、上場企業としてハイリスクなセカンドハラスメント(内容証明で被害者の人格攻撃や印象操作など様々な攻撃、泣き寝入りの推奨発言、「弁護士と話した方が早い」という被害者を貶める発言、株主総会の当日を含む4度の自宅突撃※など)をする必要はありません。が、なんとしても揉み消す必要があったから手段を選ばずに上場企業として不適切な言動を繰り返されました。そもそも電通ほどの大企業が一人の女性・被害者に対し「威圧感・恐怖感を感じる」訳がないし、加害者なのに被害者ぶって「威圧感・恐怖感を感じる」と公式文書に載せるなんて、酷すぎる。大企業で起こった不法行為に対しても屈することなく正論できちんと意見できるという私の長所の一つを苛烈な表現で踏み躙るなんて酷すぎる。私は「味方にしておきたい」とは言われたことありますが、「威圧感・恐怖感を感じる」なんてこれまで一度も言われたことありません。※稗方一司さんは、2022年12月7日、2023年3月30日(電通の株主総会の日)、2023年6月21日、2024年3月22日の4度にわたって、私の自宅を突撃されました。弁護士の先生によるとインハウスロイヤーを使って私の住所を調べたのではということです。電通の法務GMが自宅に来るのは威嚇・恫喝だと感じます。
過労死は「長時間過重労働」と「ハラスメント」がセット
多くの専門家がこれまで発言されてきたように、過労死は長時間過重労働とパワハラやセクハラがセットで起こります。過労死ラインを超える160時間の長時間過重労働が常態化していて満身創痍の状況で起こされた夜部会事件と、それを契機に引き起こされた様々なパワハラ、セクハラの連続。私は命を守る選択ができて、これまで培ってきた学力と職業スキルにより自営できる力も身に付けることができ、周囲の方々のサポートがあり、私自身の努力もあって、被害を最小限に抑えることができているのに、その被害が最小限であることに乗じて加害者達が夜部会事件とセカンドハラスメント事件を過小評価しているのは非常に理不尽なことだと強い憤りを感じます。夜部会事件とセカンドハラスメント事件はそれぞれ単体でも人の命を奪うほどの行為です。
加害者達には鏡の中の自分の顔をしっかり見つめて、真実から目を背けず、自らの言動に向き合って欲しいです。加害者達に「電通の力、組織力と社内外への指揮命令系統で、不法行為でも何でも揉み消せる、誰でもねじ伏せることができる」という驕りがあることも否定できず、実際にそれが現状では罷り通ってしまっていることは法と社会正義の実現の観点から決して許されることではないと考えます。電通は正しいことをして欲しいです。一連の出来事が加害者達の暴走なのか、上場企業としてのガバナンス・コンプライアンスのあり方なのか明らかにして欲しいです。女性が働きやすい企業とは。
そして、若い世代の方々が夜部会事件から何かを学んで自分の命を守ってくれると嬉しいです。次回は3月28日(金)に投稿します。
※今月に入ってまた非通知の着信が増えました。私はセキュリティの観点から非通知は着信拒否にしており、番号通知の着信しか取りません。ご意見やご要望のある方は本サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。
※電通関係者が、夜部会事件とセカンドハラスメント事件を公の場で否定する発言をするのを確認された方は本サイトの問い合わせフォームからご一報をお願いいたします。エビデンスの公開に踏み切ります。